”「ento-遠図」とは”遠い図らい”のことで、”長期的展望を持つ”という意味です。ずっと先まで、このまちを、文化を、そしてこの地球を残していけるように。そんな想いをもってこの名前を付けました。” 

entohouse 店主シーバース・レイナ

 

Location: 愛媛県西予市野村
Client: 西予市野村自治振興協議会 / シーバース・レイナ
Construction: 木ごこち工房
Plastering: 大徳左官 
Building Type:  民泊・ゲストハウス
Current status: Completed  
Budget: Undisclosed
Time scale: 2019- 2021

愛媛県西予市野村町の小高い山々に囲まれた場所に佇む古民家。北側は山々へ長く続く農道が続き、南側には開かれた田園風景が広がる。敷地内には木造母屋、鉄骨造の増築住宅、牛舎、そして、蔵が存在している。

母屋は宿泊施設、そして地域住民や地域内外の人々が利用できるパブリックエリアとなる。また、公共スペース、宿泊エリアともに天井裏を露出させることにより、生々しい木造、そして日本家屋の空間を体感できる。限られた母屋内のエリア計画はシンプルに宿泊者とパブリックユーザーの導線を分け、お互いのプライバシーを意識した空間となっている。

入母屋屋根の平屋は欄間等にも細かい細工があしらわれ、品格ある意匠が感じられる。経年により、修繕され一部現代的な部分も存在するものの、日本家屋の良さが十分に感じられる。

この度の改修計画においては、この建物自体が持ち合わせていた、または、持ち合わせている良さを磨き出すことを前提とし、計画を進行した。

 

 

 



野村町にも、和紙づくりの伝統が残されている。野村町に伝わる和紙は、江戸時代に考案された泉貨紙(せんかし)というもので、漉き上がった直後の和紙を2枚重ねており、とても強靭です。泉貨紙作家の粟野氏に吊り照明のデザイン・制作をお願いし、菊池製紙さんの泉貨紙を使用したento 照明を制作した。また、読書灯は田畑洋人がデザインし、粟野氏が制作。


強靭な和紙、泉貨紙を今に受け継ぐ菊池製紙

 

 

Development

 

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